2025-11-20
去る11月10日に、
科研製薬株式会社から
【『KP-001』の国内第Ⅲ相検証的試験結果のお知らせ】として、
ニュースリリースが出されました。
(ニュースリリースのページはこちら。
こちらは、すでに治験が進んでいた
PI3Kα阻害薬(旧ART-001/現KP-001)の件で、
第Ⅲ相の試験が終了し、
結果が出たことを意味するものです。
(PI3Kαは、主に低流速の脈管奇形において、
血管新生のシグナル伝達経路に
関係するたんぱく質のひとつです。
このシグナル伝達経路の異常活性が
疾患の原因のひとつとして考えられることから、
PI3Kαを阻害することにより、
血管新生の抑制を促します。)
プレスリリースの中では、
治験の主要評価項目である
投与24週後以降の最終評価時点の
MRI画像に基づく標的病変の奏効率
(投与前と比較して標的病変の体積が
20%以上減少した被験者の割合)が
無治療患者の自然歴を基に
事前に設定した奏効率に対して
統計学的に有意に高い結果となったことが
書かれています。
この結果をふまえ、
2026年度の製造販売承認申請をめざす
とのことです。
ここまでには
本当にたくさんの方々の、
たくさんのご尽力があったことと
想像すると、
我々も今できる歩みを積み重ね、
次につなげていかなくては
という気持ちになります。
結果の詳細については今後、
学会発表などを通じて
明らかにされるそうです。
また動きがありましたら
お知らせいたします。
よろしくお願いいたします。